+ 最後に結論を述べます。
ルール1 – 価値を重視し、誇大宣伝プロジェクトを避け、適正規模のICOを選択すること
ICOのレンジとは、200万ドルから1,000万ドルであることが統計学的に証明されます。ICOとはその性格上、スタートアップであることを忘れないでください。
グーグルはガレージで生まれ、のちに100万ドルの支援を受けました。一般的にプロジェクトとチームが優秀な場合、200万ドルから1,000万ドルの範囲内での資金調達でプロジェクトを確立し、PoC(概念実証)レベルまで到達するのに十分です。同じ意味で、プロジェクトが貧相でチームがマヌケな場合、2億3,200万ドルを与えたところで何の解決にもなりません。
ICOとは、企業がプロジェクトを実行するのに必要な初期資金調達であるということを忘れてはいけません。この資金調達により、彼らは事業規模に応じた収益を拡大させていくべきです。
誇大宣伝/サイズオーバーのプロジェクトを除外することで、「風説の流布」リスク要因や多くの「雑音」を避けることができます。小規模なプロジェクトは巨大投資家に売れないということではなく、その可能性ははるかに少ないというだけです。また規制の問題も縮小させることができます。大きなプロジェクトは注目を集め広範囲に投資家を募るために、より多くの法的リスクが生じるからです。
さらに、チーム創業者はトークン価値を必死になって上げようとしないでしょう。プロジェクト開始前に2億3,200万ドルも調達してしまうと、すでに財を成してしまい、モチベーションに明らかな影響を与えてしまうからです。
ルール2 – チームを分析し、成功実績があるかどうかを確認すること
チーム創業者が他に成功した事業実績を持たない場合、触らぬ神に祟りなし!まず創業者がビジネス指向であることを確認してください。彼らはあなたのお金を預かる資格を得るために、既に他のプロジェクトで実力を証明されているはずです。そうでない場合、それはゼロからビジネスを開発する方法について全く知らない人にお金を投げ与えるのと同じようなものでしょう。投資しても、彼らはビジネスのやり方を学ぶことはできません。また、彼らが成功したことがある場合、それは彼らが評判と命を失ってまで違法なことを犯す可能性が低いということを意味します。
成功実績があり、経験豊富でビジネス指向の創業者チームを選択することで、あなたの成功確率も大きく上がります。これは最も重要な価値基準なのですが、ルール1に関連する規制上のリスクは、創業者の経験に関係なく良いプロジェクトを簡単に破壊してしまうので、このルールは2番目とします。
ICOや仮想通貨はギャンブル投資だとも言われますが、プロジェクトの将来性とチームの価値を見極める事が重要です。
ルール3 – ロードマップに大きな「空白期間」があるプロジェクトを避けること
ICOのコンセプトは、便利で広く利用される暗号通貨を発行することです。これは革新的でディストラプティブ(破壊的)で、ユーザーに迅速に高い価値を提供するサービスを通してのみ可能です。α版リリースまでに1年も待つことは受け入れられません。
理想的には、ICO期間中にサービスがどんなものであるかを体験でき、ICO終了後すぐにトークンを使用できることです。
ルール4 – 合理的なハードキャップ(発行上限)があり、売れ残りトークンは破棄され、将来にも新たな発行がないことを確認すること
現在のようにICOが溢れかえる状況では、ハードキャップに達しないプロジェクトがますます増えています。しかし、募集額が200万ドルを超える限りにおいて、これは一般的に否定的なシグナルではありません。既に言及したように、200万ドルを調達した優秀なチームは長期的には、2億3200万ドル調達のマヌケなチームよりも優れた結果を出すからです。
このため、トークン所有者がトークンセール完了時に直ちに売れ残りトークンをすべて破棄することが非常に重要です。これにより、供給されたトークンの量が市場の需要に対応し、経済が均衡することを保証することになります。
また、同じトークンが将来新たに提供されないことを確認してください。これにより、過剰供給に対する保護が得られ、1年以内に500〜1,000%もの高騰が生じる可能性が生まれます。
ルール5 – プロジェクトが本当にブロックチェーンを利用する必要があるかどうかと、性格的にディスラプティブかどうかを確認すること
ブロックチェーン技術を実際に利用する必要がなくても、パイの一部を手に入れたいという理由だけで、ICOを行う数多くのプロジェクトが見受けられます。ホワイトペーパーを慎重に読み、ブロックチェーンがそのプロジェクトの絶対的に変えられない側面を持ち、独自の価値と競争上の優位性を付加するものであることを確認する必要があります。
さもなければ、彼らはICOを行うためだけのICOを行なっていることになり、それは注意すべきであることを意味します。
また、プロジェクトが破壊的な性格を持っていることを確認してください。既存の市場に浸透することはニッチであろうとなかろうと非常に難しいです。プロジェクトはマーケティングに頼るべきではなく、ユーザーの間で口コミ効果で広まるコアとなる価値と破壊性に頼るべきです。
ルール6 – 創業者がコミュニティに関わっていること、そしてトークンの価値を高める必要があることを確認すること
プロジェクトが合理的な規模であることのもう1つの大きなプラス要因は、創業者とより接しやすいことです。私が投資した最高のプロジェクトは、コミュニティチャネルを通じてプロジェクトのCEOや創業者とコミュニケーションを取ることが可能だったプロジェクトです。コミュニティマネージャーがすべてを管理しているプロジェクトや、創業者またはCEOと話をするために何人もの人を経由する必要があるプロジェクトは避けましょう。彼らはただの従業員であり、あなたやあなたのお金について気にしません。投資は個人的なものでなければなりません。
また、創業者が富をICO中に調達したEtherからではなく、自分のトークンから得ることに縛られていることを確認してください。これにより、自分の利益が彼らの利益と一致することが確実になるので重要なことです。あなたがトークンに投資した資金を管理し、その相互の目標を達成するために彼らはもっと努力することになるからです。
もう一つの利点は、創業者が実際のビジネスの収益性を優先するのではなく、高い市場シェアを達成し、トークンの循環需要を高めるためにビジネスを遂行することで(たとえそれが利益も損失も出さない均衡点だとしても)、そのトークンは可能な限り価値を高めることができることです。
結論:では理想的なプロジェクトとは?
理想的なプロジェクトは下記の条件に当てはまります。
- 規模が200~1,000万ドル(個人的にはもっと小規模を好みます)の範囲内で、1人当たりの平均投資額が4 Etherを上回らないこと。
- ビジネスに注力する創業者がおり、すでに成功経験があること。例えば、受賞歴や確立された事業を保有しているなど。
- ICO直後から独自サービスにトークンを直接応用できること。
- 本当にブロックチェーンベースのプロジェクトであり、破壊的な性格を持っていること。
- テレグラムや他のソーシャルチャネルを介して好きな時に創業者と話すことができ、彼らが事業運営からではなく、トークンの価値を上げることで収益を上げることを確かめられること。
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